義眼用資料 「記録(13) 昔よりは3Dも…」(2014年10月24日製作)
久しぶりの体験とその嫌な思いが有ったので残しておきます
会社で行った慰安旅行中、プラネタリウムを見ました。
3Dメガネで…。
このブログを見て頂いている方々はご存じかと思いますが、片眼しか見えない人間は3D映像を見れません。
現地で「3D映像」を皆で見るといきなり言われました。
何年ぶりなんだろう…、
その瞬間とても…とても嫌な気持ちになりました
たしか約25年ほど前、私が小学校5・6年生の時にどこかの箱物施設で親父と下の姉で見たんですよ。
その当時のメガネは紙製のフレームに青と赤のフィルムが貼られたものでした。
こんな感じね…。
映像が始ると他の客や身内が「わー」とか「出てきた」とか言ってるけど私は画面がブレているだけ・・。
「おかしい・・なんで・・」
身内に聞いても「見方が悪いんじゃないの?」と言われるだけだった。
その時、初めて自分が他の人のように3D映像が見えないんじゃないかと気が付きました
「片目が見えないからなの」
そう思った瞬間、
その場に居るのが一気に苦痛になった・・。
人と同じ事が出来ないのとはっきりとした理由が分からないのとで、言葉に表せない・・駆け巡る何かで数日頭の中を支配された事を覚えています。
当時自分としては、両目見える人となんら変らない行動が出来ていると思っていたからショックも大きかったです。
上で書いている事を見ていると
「その歳でそんな事も分からなかったの?」
と思われる方も居ると思います。
当時の3Dは「おまけ的」要素が大きく、そんなに身近に触れる事も有りませんでした。
今ならテレビやゲーム機で3D技術も身近に多く、何でも探そうと思えばすぐに調べられる時代ですが、ネットの無い時代は詳しい人に聞くか、本で探すか位でしか理由なんて分からなかったのです…。
ウチの身内は機械オンチでこう言うのには疎い・・、なのでこういう事は大抵何聞いても分からない。
当時小学生の私の前には簡単に正解は落ちていません。
結局、自分で出した答えは・・。
「片目の人間は3D映像は見えない・・だろう?」
でした。
そこには技術も前時代的な物でしたし、もしかしたらいずれ
「片目でも立体的に物が見れるのでは」
と思っていたのですが、時代が四半世紀流れても同じでした
まぁ、
嫌な方向の予想は当たっていましたし大きな期待もしていませんでしたからそれは良いのですが、最近は3Dも身近な話題ですのでなんとも・・・ね。
今回、映像を見るにあたって会社の仲間には言いました。
「俺3D見えへんしな」
「あぁ・・」、って感じの皆の目が有りましたが、私だけ見ないという訳にもいかないのでね。
参加しました。
最近のメガネは精巧だね・・。
これはほぼ同型のメガネです。
ここからは映像を見た感想ですが、
・もちろん立体視は無い
・片目で見ても以前よりはブレて見えない
・レンズ外して(戻しましたからねw)重ねてみても無駄
・左右反対に見ても意味無い
・片側だけ見ると「赤っぽいか青っぽい」映像である
今回、
一応は「色目は良くないが」2D映像としては最後まで見ることが出来ました
なので映像を見る事自体はそんなに苦痛には感じませんでした。
「出来ない」と言うよりそもそも「3Dと2Dの世界の違い」が分かりませんからね
ただ、皆が反応する「飛び出して見える!」とか聞こえるとイライラした・・。
今回は同僚も多く、周りに理解者が居ましたが、
本当に今、いざ3Dを見てる人と同じ所に居ようなんて、
絶対に思いません
久しぶりに現実を見てきました・・。
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