鉄砲玉の義眼体験記 【資料館】

鉄砲玉の義眼体験記 【資料館】

皆様こんにちは、鉄砲玉です。 2020年7月より義眼にまつわる動画配信を始めました。 それに伴い以前に製作したブログの義眼に関わる自己記録を別途残せるようにこちらに記載する事にしました。

義眼用資料 「記録(11) 同級生は想って言う、でも私は傷つく」(2014年08月25日製作)

今回のお題は
「同級生は想って言う、でも私は傷つく」
です。

これは私が成長過程で徐々に性格がネジ曲がっていった要因の1つでもあるなと思っています。

前向きな内容ではないので、興味の無い方はスルーしてもらえればと思いますaya


学生時代から日常生活において私が心掛けている事が有ります。

「片眼の構造上無理な場合を除いて、両目見える人と同じことが出来る事」
「他人を頼ることは考えない」
「助けられる側にはならない」
と言うことです。


何せ一番嫌なのは、
他人から「手を貸さねば」と思われる存在になりたくないのです。

本来、何事にも他者と相談や協力した方が良い結果が産まれるのは分かっているのですが、意固地と言うかつまらないプライドを捨てられずにいます。


こうなった要因には、幼い頃に受けた出来事の悩みが解決出来なかったから今に至るのかも知れません

現在の子供達はもっとドライでこう言う事は起こらないのかも知れません。
単に私の昔話だと思ってお付き合いいただけたらと思いますaya


幼少期を抜け、小学生学校になれば新な人間関係が生まれます。
クラス替え等が有れば更にまた知り合う人間が増えていきます。

こう言うなかである事が繰り返されましたリサイクル

小学生当時、私の見えない目はまだ義眼ではなく「斜視と白内障でした。
普通に過ごしていれば誰も気が付かないレベルなのですが、中には私の目の異常に気が付く鋭い子も年間2・3人位居ました。

そしてそれは起こります…。

「目、なんかおかしくないはてなマーク

普段、目の事をわざわざ自分から広めませんが、こう聞かれると曖昧には済ませなくなります…。

疑問を持たれた時に他の子を巻き込む形になる事もありました。
嫌なパターンとして、以前から知ってる子が裏で教えてる事も…。

これなら自分で説明しながら教えた方がましだなと思いましたガーン


「生まれつき病気で片目が見えへんねん」

変に何も付け加えず簡単に説明します…。


そう言うと、
「えっビックリマーク鉄砲玉君目が見えてないの!!

といつも同じような反応をされます…。

そしてそれを知った子は私の事を観察し始めるのです…目

不思議な感じで私の目をじっと見てくる子。
「どれどれ自分にも見せて」と野次馬的に来る子。
「なんでなん?」「事故なん?」「いつからなん?」と話の途中から割り込み、ずけずけ聞いて来る子。

ひどい時には10人位集まってしまう事も有りました汗

この後はお決まりの文句が待っています…。
「かわいそう」
「大変だね」
「大丈夫?」

これらは私の事を気遣い言ってくれてるんだと思います。

けど、それって私の事を「差別」してるんですよ
だってこれを話すまで皆と普通に過ごしていたのですから困る

それを忘れて、
「かわいそう」
って言葉はどこから出てくるのでしょうかしょぼん

これは相手に「あなたは不幸ですね」と言ってるのと同じなのです。

けして相手を敬うための言葉では有りませんよ…。

まだ心が幼い時期には反射的にこの「かわいそう」と言う言葉が出てしまうのかもしれません。

今はどうなのか分かりませんが、小学校低学年頃の道徳教育は「悲む事や哀れむ事」が出来るような子供を育成していくには大事な物だったと思います。

けど私は、
「そんな授業は偽善者が増えるだけだよ困る
と、ひねくれた考え方を低学年で持っていました。

だって私に掛けられる言葉はまさに「授業内の模範解答でしたから…。

どんなに、同調してくれても哀れむ言葉を掛けてくれても所詮は他人事なのです。

一度哀れんだらお終い。
後はもう忘れてます。
軽く思い付きで言った子はそんなものなのです…。


でも中には本当に純真無垢で、哀れんであげたり善意で接する事で相手は喜ぶのだと思っている子達もいました。

その子達は、
「この椅子座って」
「荷物持つよ」
「何かあったら言ってね」


今まで一緒に、普通に過ごしていた筈なのにまるで病人扱いをしてきました。

「今まで困ったなんて一度も言ったこと無いやんか・・やめてや」

こう言ってその子達の「善意の押し売り」を何回か断っていれば日常に戻ります。

そしてこの子達も自分の発言を忘れていくのです。

言われた方は一生忘れられませんがね…。

この子達にされた事は本当にショックを受けました、誰にもこんな事相談出来ないし次の日学校に行くのがとても嫌でした・・。


後から思えばこういうやり取りは小学校高学年位にはもう無くなっていました。

ある程度大人な考え方が出来るようになって、相手の気持ちがわかって来るのでしょうか?
それとも他人にそこまでの関心が無くなって来るからなのでしょうか?

その答えは判りませんが成長とともに少なくなって行くのは確かだと思います。


ただ、そんな事は当時を生きている自分には判りません。

いつまた同じことが起こるのか・・。
不思議そうに、興味本位に見られるあの目への嫌悪感・・。

大人になって有る程度腹が据わるまでこの嫌な出来事への恐怖心は抜けませんでした。

そして変なプライドと心掛けが出来てしまいました。

当時、
「かわいそうだから何?むかつく
と、言い返さなかった私は今考えてもそれで正解だったと思います。
弱腰なのかもしれませんが・・。
けど、下手に感情的になり敵を作ってしまうとどういう扱い(いじめ等)を受けていた事やらしょぼん

今なら全力で反論しますけどねぇべーっだ!
言った人間の存在価値まで否定してやる(笑)

自分では身体的な事で心無い言葉が出るのが嫌いだし、それを自分に心掛けてるようになってるのだけは良い事だわ微笑み顔

 

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鉄砲玉の義眼体験記 【Experience story of artificial eye life】

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